お仕事でPASS付きZIPファイルを送ることがあるのですが、つい最近あるクライアントから「パスワードを入力しても解凍できない!」という連絡がありました。
ここ暫くはWinRARを使用しており、そのクライアントにもWinRARで圧縮したファイルを送っておりました。
何故、いきなり解凍できなくなったのか?念のため、複数のソフトで同じファイルをPASS付きZIP圧縮して送ったところ、WinRARで圧縮したファイルのみNG。
もしやと思い、WinRARのパスワード設定画面を見てみると「ZIP レガシー暗号化」なる項目が追加されていました。(既存値でチェックなし)
察しの良い方はお分かりになるかと思われますが、WinRAR 5.50からPASS付きZIP圧縮の暗号化の既存値が古いZIPフォーマットとの互換性の無いものに変更されているみたいです。
そのため、セキュリティ的には低下しますが、解凍できないという送信先が合った場合には、ZIP レガシー暗号化にチェックいれてから実行する必要があります。
ちなみに、WinRAR 5.40まではZIP レガシー暗号化の項目がなく、解凍できないという問い合わせもなかったので、既存値が古いZIPフォーマットとの互換性のある暗号化になっていたのでしょう。