※旧ブログ(http://www.cloud-memo.com/)から移行した記事です。
今回は、FreeBSD(V.7)での構築手順。
NFSとは、簡単に説明するとUNIX系OSにおける標準的な分散ファイルシステムで、Sun Microsystems社によって開発されました。
このNFSを使うと、別コンピューターにあるファイルや領域をあたかも自分のコンピューター上にあるファイルや領域のように使うことができます。
ファイルを他のコンピューターに提供する側をNFSサーバー、そのファイルを利用する側(提供を受ける側)をNFSクライアントといいます。
NFSサーバーの構築
最初に共有したいディレクトリを指定します。
「/etc/exports」の設定
/home -network 192.168.1.0 -mask 255.255.255.0 -maproot=root
上記の設定では、「/home」を192.168.1.0/24(ローカルネットワーク)に属するコンピュータに共有を許可します。
「-maproot=root」については、共有先のrootユーザがNFSで共有されたファイルに書き込む際にrootとして書き込む事を許可するということです。
次にシステムの再起動時などに自動的に起動するようにします。
「/etc/rc.conf」の設定
mountd_enable="YES"
mountd_flags="-r"
nfs_server_enable="YES"
nfs_server_flags="-u -t -n 16"
rpcbind_enable="YES"
上記の設定は、自サーバーの設定記述です。
それぞれの環境で異なってくると思われますので、環境にあった記述をしてください。
※ちなみにrpcbindのエラーが発生したら、「/etc/netconfig」内の「udp6」および「tcp6」エントリを削除してください。
NFSクライアントの構築
FreeBSDでは、NFSクライアントになる設定は至極簡単です。
mount -t nfs 192.168.1.213(NFSサーバーのIP):/home /home
たったこれだけ。
上記の例を説明すると、NFSサーバーの「/home」をNFSクライアント側の「/home」にマウントするという事です。
※自環境では、このコマンドだけでマウントできましたが、環境によってはできない可能性もあります。
起動時に自動的にする方法もありますが、今回は省略します。
※上記はすべて私が運用しているサーバーでの構築手順ですので、他の環境ではうまく動作しない場合がございます。また、web上にはより詳しい説明もありますので、ご参考ください。
※確認環境:FreeBSD 7.0 or 7.2