当サイトは色々なレンタルサーバーやクラウドサーバー、VPSなどを利用してきましたが、今回はファーストサーバ社のクラウド型レンタルサーバー「Zenlogic」に移転しました。
「Zenlogic」はYahoo!JAPANのIaaS型クラウド基盤を採用したサービスで、各ユーザーの利用領域がクラウドサーバーやVPSのように独立しているため、サーバーに同居する他のユーザーの影響を受けにくくなっています。
また、中小企業向けのレンタルサーバーと謳っているだけあって、365日無料電話サポート(プランSのみ対象外)や豊富なマニュアル、SLAなどビジネス向けのサービスが充実しています。
「Zenlogic」のここがおすすめ!
「常時SSL化に積極的」
「Zenlogic」は常時SSL化に積極的で、無料SSLサーバー証明書を提供してくれています。
Let’s Encryptとシマンテックグループ提供の無料SSLサーバー証明書が利用可能です。
常時SSL化にブランドは関係ないですが、業界大手シマンテックグループの無料SSLサーバー証明書が利用できるのはうれしいです。
もちろん、有料のSSLサーバー証明書も用意されています。
「Yahoo!JAPANのIaaS型クラウド基盤を採用」
あのYahoo!JAPANと同じ基盤を採用しているというのは、大きなメリットだと思われます。
「独立したリソース」
各ユーザーの利用領域がクラウドサーバーやVPSのように仮想的に独立しているため、サーバーに同居する他のユーザーの影響を受けにくくなっています。
このクラウド型レンタルサーバーを提供しているサービスは数少ないので貴重な存在です。
「365日無料電話サポート」
このサイトが稼働している「プランS」は対象外ですが、365日受付時間内であればいつでも電話サポートを受けられます。
他にも豊富なマニュアルの用意や作業代行、SLAの導入など手厚いサポートが安心です。
ほかにも「WAF標準採用」、「アクセス解析」、「WEB改ざん検知」など様々なおすすめ要素が一杯です!
「Zenlogic」のここがちょっと残念。
「シェルアクセスができない」
「Zenlogic」はSFTPには対応しておりますが、SSHによるシェルアクセスには非対応です。
限定的でもシェルアクセスができると個人的には大変助かるんですけど・・・。(MySQLの操作やファイル削除等)
「PHPやMySQLのバージョンが古め」
「Zenlogic」はPHPやMySQLのバージョンが古めで、PHPに関しては選択できるバージョンも少ないです。
これに関しては、ビジネス向けということで安定性を重視した結果ということでしょうか?(CentOSの思想とよく似ていますね)
※PHP7系に関しては、2017年3月末に導入予定と発表されております。
「プランSを除いて、料金が高め」
特別限定プランのプランSを除くと少々料金が高めになっています。
しかし、ビジネス向けサービスの中では決して高いという訳でもありません。
サポートの充実と標準提供の無料オプション、SLAの導入を考えれば、十分納得できるかと。
まとめ
「Zenlogic」はビジネス向けにサービスやオプションが充実しているため、個人利用の場合には少々コスパが悪く感じますが、特別限定プランのプランSであれば、ビジネス向けのサービスやオプションが個人利用でも利用できるのでお買い得感があります。
初期費用もありませんし、無料トライアル期間もありますので、一度お試しするのもありかなと筆者は感じています。
(おまけ)「常時SSL」について
「Zenlogic」をおすすめする理由の中で「常時SSL」に触れましたが「常時SSL」とは、
常時SSLとはウェブサイトの全てのページをHTTPS化(SSL/TLS暗号化)するセキュリティ手法です。これまでは個人情報を入力する場面など、重要な情報をやり取りする場面のみで通信を暗号化する方法が用いられてきましたが、これをウェブサイト全体に広げる方法が常時SSLです。
Source:常時SSL | シマンテック(Accessed Mar. 2, 2017)
上記引用を見てもらうと、個人情報などを取り扱わない個人サイトなどなら別に常時SSL化しなくてもいいじゃないか?と思われるかもしれません。
実際、今までは似た認識で重要なページのみSSL化していることが主流でした。
しかし、近年Google社をはじめ大手ブラウザ提供会社が非SSLのサイトに対して、将来的には警告や注意メッセージを表示するようにしていくと発表したり、Google社ではSSL対応ページの検索順位の引き上げを発表していることから、徐々に常時SSL化が進んでいくものと思われます。
昔に比べれば、SSL化のデメリット(※)は少なくなってきているので、「Zenlogic」のように無料でSSLサーバー証明書を提供してくれるのであれば、常時SSL化も検討するのもアリかなと筆者は思います。
※アフィリエイトタグがSSLに対応していなかったり、表示速度が遅くなる、お金がかかるなどといったデメリットがありましたが、有名所のアフィリエイトはSSLに対応済になってきていますし、表示速度に関しては最新の環境ではむしろ早くなることもあり、お金の面でも無料もしくは超低価格なSSLサーバー証明書が出てきています。