Yumリポジトリを設定する【2017年10月版】

CentOS 7のデフォルトでは足りないパッケージがあるので、リポジトリを追加します。

目的

• PHP 7系を導入したい
• Apache 2.4系の最新版（2.4.10以降）を導入したい
• MariaDBを導入したい
• ClamAVを導入したい

追加方法

以下、全てCentOS 7系の場合です。

EPEL

公式サイト：https://fedoraproject.org/wiki/EPEL/ja

EPELとは

エンタープライズ Linux 用の拡張パッケージ(EPEL) は、 Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 向けの高品質なアドオンパッケージであり、CentOS や Scientific Linux (SL) のような RHEL からスピンオフしたディストリビューションと互換性のある、Fedora プロジェクトで有志によって作成されたパッケージになります。Fedora は RHEL のアップストリームであり、EPEL のアドオンパッケージは主に RHEL 向けにビルドされた Fedora リポジトリをソースとしています。

Source：https://fedoraproject.org/wiki/EPEL/ja
（Accessed Oct. 17, 2017）

ClamAVを導入したいので追加しますが、VPSやクラウドのデフォルトパッケージでは導入済みの場合も多く、実質デファクトスタンダードなリポジトリで、yumで一発導入できる。（CentOS Extrasが必要）

yum install epel-release

また、後述のRemiやIUSを利用する場合、EPELも必須になります。（EPEL提供のパッケージを利用する場合があるため）

IUS

公式サイト：https://ius.io/

Red Hat Enterprise Linux（RHEL）およびCentOS向けにパッケージ提供しているリポジトリ。
本家で新バージョンがリリースされ次第、迅速に更新されたパッケージを提供することが目的らしいです。
筆者は、Apache 2.4系の最新版＋PHP 7系を導入するのに利用しております。

wget https://centos7.iuscommunity.org/ius-release.rpm
rpm -Uvh ius-release-1.0-15.ius.centos7.noarch.rpm

Apache 2.4系最新版が不必要な場合には、後述のRemiの方が有名（一部のVPS、クラウドではデフォルトで導入済）です。

MariaDB

公式サイト：https://mariadb.com/

MySQL派生RDBMSの本家リポジトリ。
repository generatorを利用することで、各OSに合ったMariaDB.repoエントリが作成できます。

vi /etc/yum.repos.d/MariaDB.repo

# MariaDB 10.2 CentOS repository list - created 2017-10-17 08:03 UTC
# http://downloads.mariadb.org/mariadb/repositories/
[mariadb]
name = MariaDB
baseurl = http://yum.mariadb.org/10.2/centos7-amd64
gpgkey=https://yum.mariadb.org/RPM-GPG-KEY-MariaDB
gpgcheck=1

おまけ

Remi

公式サイト：https://rpms.remirepo.net/

RedHat社に勤める開発者のRemiさんが個人で管理されているリポジトリ。
主にPHPの最新版を提供しています。

wget https://rpms.remirepo.net/enterprise/remi-release-7.rpm
rpm -Uvh remi-release-7.rpm

NGINX

公式サイト：https://www.nginx.com/

言わずと知れたApacheキラーなWeb Server。

vi /etc/yum.repos.d/nginx.repo

[nginx]
name=nginx repo
baseurl=http://nginx.org/packages/centos/7/$basearch/
gpgcheck=0
enabled=1